想念 Thought

うららかな春の日の午後
風雨を抜けてきた樹花は美しい
清々しい空に映える薄くれないの閃きのように
この胸の希望も軽やかに飛翔しているけれど

ふっと寄せる翳りに取り込まれて
他愛ない憂愁の網に引っ掛かって
味気ない義務感に豹変したりする

価値ある場所に行かねばならない
そこがわたしの生きる土壌

清澄のせせらぎに洗われる小石のうえで
七色の木漏れ日が風と遊び
夢幻の詩句を教えてくれる

くる日もくる日も夢幻の詩句に抱擁されて
魂の高山を目指さねばならない

時が肉体を削いだとしても
おおらかに現象を甘受して
理想にも美しい高潔さを養うために

希望はやさしい唆しのように飛翔しているけれど
ふっと寄せる翳りに取り込まれて
他愛ない憂愁の網に引っ掛かって

内なる衝動というよりも重たい
責務に豹変したりする

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